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平安初期女官朝服 |
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平安初期の貴婦人の姿である。当時の女神像や吉祥天女像等によったもので、髪も一髻になっているが、後と顔の両側へ長くたれてさらに引き上げられている。眉間と頬の花鈿（かでん）［花子（かし）］は、唐風そのままで袖なしの錦の背子（からぎぬ）も養老の衣服令にはかなったもの。中央に垂れた二条の飾紐は上衣の結び紐の余りを装飾化したものと考えられる。  （だん）の裙（も）、縹（はなだ）の褶（したも）を下半身につけ、紕帯（そえおび）をして領巾（ひれ）［比礼］をかけ、鼻高の  （くつ）をはいている。薬師寺の吉祥天女像等はさらに蔽膝（へいしつ）という前掛けをしている。一層の礼装を表わすものである。 |
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| 1 一髻（いっけい）［結髪の状態をいう］ 2 櫛（くし） 3 釵子（さいし） 4 花子（かし）又は花鈿（かでん） 5 背子（からぎぬ） 6 衣（きぬ） 7 衣の胸紐（むなひも）の端末（たんまつ） 8 紕帯（そえおび） 9 裙（も） 10 褶 ［ひらみ（したも）］ 11 領巾（ひれ）［比礼］ 12 （はなだかぐつ［せきのくつ］） |
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