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役君小角(えのきみおづぬ)を祖とする山岳仏教は、修験道ともいわれ、日本の古代呪術的山岳信仰が仏教の中に内在する波羅門的、道教的な思想を密教の名において受け入れ、しかも在家仏教として発展して来たもので、山岳地帯を中心道場としてきわめて実践的な活動に重点がおかれている。
修験の法衣は頭に頭巾(ときん)、身に篠懸(すずかけ)、括り袴、結袈裟(ゆいげさ)を佩び、尻に引敷(ひっしき)[いんじき]をあて、白手甲、脚絆をつけ、草鞋をはき、念珠、護摩刀、檜扇、蒲葵扇(ほきせん)、走索(そうさく)、螺緒(らお)、法螺(ほら)、錫杖、金剛杖、笈(おい)、班蓋[円形の檜笠]等を持つ。 |
1 頭巾(ときん)[兜巾(ときん)]
2 結袈裟(ゆいげさ)
3 結袈裟の梵天(ぼんてん)[房]
4 篠懸(すずかけ)
5 百衣(びゃくえ)
6 護摩刀(ごまがたな)
7 法螺貝(ほらがい)
8 手甲(てこう)
9 螺緒(らお)
10 走索(そうさく)
11 錫杖(しゃくじょう)
12 括袴(くぐりばかま)
13 引敷(ひっしき)[いんじき]
14 脚絆(きゃはん)
15 乱(みだ)れ緒(お)[草鞋(わらじ)] |
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風俗博物館
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