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京都の働く女の代表として大原女[小原女]畑の姥(うば)、白川女が有名で、桂女は現在全く姿を消しているが、前3者は僅かながら、いまもその名残りを見ることが出来る。これは白川女の姿で、紺もめんの小袖に御所染の細帯をしめ、紺がすりの三幅前かけ、着物の裾を両脇にからげて前かけを前後にのぞかせている。着物の下は純白な下着と裾よけで、手に紺の手甲、脚は白脛巾に白足袋、草鞋ばき、甲当てをつけ、頭と襟には白地手拭、房つきのたすきをゆるやかにかけている。
頭には箕(み)をのせて、仏花や榊をいれて「花いりまへんか」と京の町を流して歩いた。戦後は祭礼等特殊の行事以外には殆んど見ることはない。 |
1 箕(み)
2 藁(わら)の輪(わ)
3 手拭(てぬぐい)
4 手拭
5 小袖(こそで)
6 三幅前掛(さんはばまえかけ)
7 裾除(すそよ)け
8 脛巾(はばき)[脚絆]
9 甲当(こうあ)て
10 草鞋(わらじ)
11 手甲(てこう)
12 たすき
13 三幅前掛の腰(こし)[紐(ひも)]
14 手拭の端に染められている赤色ーまじないー
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風俗博物館
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