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日本服飾史

江戸時代


  

能・狂言の果報者


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 狂言という言葉の中に「うそ」「いつわり」の意味や他の演芸をも含める意があり、又、明治以降、能と狂言をあわせて「能楽」という呼名があるので、この中の狂言という演劇の意味で、「能・狂言」の名称を用いたが、以下は単に「狂言」と呼ぶ。
 狂言はわが国最初の演劇であり、笑いの文芸としてはじめて独立したものといえる。
 古くは「猿楽」と呼ばれ、中国から伝来した「散楽」の転訛したもので、能・狂言の成立の由来は古く遡ることになる。
 しかし、その一応の成立は、南北朝時代、観阿彌、世阿彌による「能」の大成のうちに出来上がったものと思われるが、能が幽玄を求めて行くことに対し、中世庶民の生活感情、建て前でない本音の中に反抗と笑いを同居させたものとも云える。
 狂言に見られる風俗には足利時代のがあるが科白(せりふ)劇、喜劇としての完成は江戸時代になってからであろう。狂言の流派は幕府直属に大蔵、鷺流、尾州徳川藩、加賀前田藩に和泉流があったが、鷺流は明治に消え、間狂言の他本狂言には現行曲目としては大蔵流百八十番、和泉流二百五十四番、総体として二百六十二番といわれている。
 これ等は主人公の役柄や、作品の主題によって、脇狂言、大名物、太郎冠者物、聟物、女物、鬼物、山伏物、出家物、座頭物、雑物などに分類されている。
 ここでは大名物と同じような扮装であるが、幸運な人という意味の物質的にめぐまれた、いわゆる長者を主役とする劇を果報物といい、その主役が果報者である。ここではその一つの「末広(すえひろ)がり」という曲のシテの果報者と、太郎冠者を示した。
 果報者は太郎冠者から「たのうだお方」と呼ばれている。
 その装束は侍烏帽子、素袍上下で着附は段熨斗目と定められている。
 ここでは素袍の文様は截金(きりかね)文様、着付は白地萠黄松皮菱に紅、黄の段熨斗目、手には金地の普通の鎮(しじめ)扇を持っている。

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1  侍烏帽子(さむらいえぼし)[舟形]
2  長素襖(ながすおう)
3  鎮扇(しじめ)
4  着附(きつけ)




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