風俗博物館
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[年中行事]
月次公事屏風一双
正月「子の日松」
二月「列見」(れけん)
三月「曲水流觴」
四月「孟夏旬」
五月「献菖蒲」
六月「大祓」
七月「相撲節会」
八月「駒牽」
九月「虫狩」
十月「射場始いばはじめ」
十一月「五節舞」(ごせちまい)
十二月「追儺」

[宮廷文化のかたち]
[参考文献]
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平安京へ出かけよう
牛車で清水詣へ出かけよう
輿で鞍馬へ出かけよう
虫垂れぎぬ姿で出かけよう
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年中行事と宮廷文化のかたち

十一月「五節舞(ごせちまい)」

五節舞は新嘗祭もしくは大嘗祭の豊明節会での舞姫による舞。 本図は殿上人が舞姫を朔平門に迎え、羨道上を五節所の玄暉門へと進む場面。

一日  忌火御飯御贖物(お火焚き)
同   御暦奏
十五日 着袴
中丑日 五節
中寅日 鎭魂祭
中卯日 新嘗祭
中辰日 豊明節會
行事  鷹狩

新嘗祭
新嘗祭は毎年の新穀を神に捧げる行事。新嘗祭は十一月の中卯、辰の二日に及ぶ祭儀で、中卯の日の夕刻、天皇は入浴斎戒ののち、神々とともに新穀による神酒・神饌を食す祭儀を神嘉殿でおこない、翌辰日には新嘗会とも呼ばれる豊明の節会が豊樂院で催される。豊明の節会では舞姫による五節舞が披露される。 本場面は、殿上人が舞姫を朔平門に迎え、羨道上を五節所の玄暉門へと進む場面。

* 46. 大嘗祭 諸識控
  470×27 表具492×27
天皇即位後初めて行われる新嘗祭は、大嘗祭(大嘗会)と呼ばれ、朝堂院に大嘗宮を仮設し、即位礼として執行された。掲出は三巻からなり大江保敬本(天保二年・1831)を慶応二年(1866)に書写したもの。
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鷹狩
鷹狩を十一月の行事に採用したものに「明正院七十賀月次絵屏風」「冷泉家藏月次図屏風」が知られる。 上代年中行事の十月の「小鷹狩」につづく、十一月の「大鷹狩」の例に依るものか。 「明正院七十賀月次絵屏風」は元禄五年(1692)に明正院(後水尾天皇の第二皇女)の七十歳の賀に、霊元院が調進したもので奈良円照寺に藏される。画師は山本素軒(?〜宝永三・1706)。 「冷泉家藏・月次図屏風」は冷泉家十六代為泰の八十の賀を祝して光格天皇よりの下賜金で調進されたと伝わる。 筆者不明ながら作期は文化十一年(1814)に設定される。
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47. 鳥頸太刀
  総長105 江戸後期
柄頭を瑞鳥の頸で飾る鳥頸太刀は、公家の鷹狩装束の太刀。鳥頸太刀については、古代の龍や鳳を透かした環頭の儀刀の環が消え、鳥頸だけが残ったと解される。

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