[年中行事]
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月次公事屏風一双
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正月「子の日松」
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二月「列見」(れけん)
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三月「曲水流觴」
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四月「孟夏旬」
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五月「献菖蒲」
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六月「大祓」
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七月「相撲節会」
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八月「駒牽」
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九月「虫狩」
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十月「射場始いばはじめ」
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十一月「五節舞」(ごせちまい)
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十二月「追儺」
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宮廷文化のかたち
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参考文献
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弥生
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古墳
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安土桃山
江戸
明治・大正
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昭和前期
雛祭の雛人形の背後には小形の屏風が引き回される。小形の屏風は雛屏風と呼ばれる。 上巳の節供に相応しく曲水宴が描かれる。曲水宴は上流から觴(盃)を流し、盃が自分の前に来るまでに詩歌をつくって遊ぶ。
三日 上巳巳日祓・上巳の祝儀
同 曲水流觴
同 草餅
同 闘(鶏合)
中午日 石清水臨時祭
不定 京官除目
行事 桃見の野宴
上巳の節供
上巳の節会には、宮廷では曲水の宴が催される。曲水の宴は、古代中国における三月上巳に、川のほとりでなされていた禊の習俗が伝わったもので、蘭亭での曲水の宴と結んで節会として定着した。 日本では上巳の節供を雛祭りとも呼んで、桃花酒と草餅を供え、「ひいな遊び」をする。 また、海辺では潮干狩りをおこなった。水辺での禊とつながるのであろうか。
10. 小忌衣
60×83 江戸後期
小忌衣は厳重な斎戒を必要とする神事に参列する小忌の奉仕者が上衣として着用する青摺の衣。 本衣は出納の小忌と呼ばれる袖のない方領衣。
11. 曲水宴屏風
99×39 屏風100×42 江戸後期
雛祭の雛人形の背後には小形の屏風が引き回される。小形の屏風は雛屏風と呼ばれる。 上巳の節供に相応しく曲水宴が描かれる。曲水宴は上流から觴(盃)を流し、盃が自分の前に来るまでに詩歌をつくって遊ぶ。
12. 桃形盃
6×6.5×3 江戸末期
上巳の節供を桃の節供と呼ぶ。桃実は西王母に知られるように破邪の仙果。桃酒もしかり。 桃形の盃には七宝文様が蒔絵される。桃見の野宴の盃か。
石清水臨時祭
岩清水臨時祭は平将門征伐を祈念し、その報賽として臨時になされた祭に起源して臨時と呼ぶ。 が、実際には例年の定時勅祭。応仁の乱で中断したが、文化十年(1813)に故実にもとづいて再興され、石清水舞人の青摺衣裳も復元された。
13. 小忌衣青摺文様控
410×39.5 表具445.5×39.5 江戸後期
本巻は総数十図の青摺図を記録する。新嘗祭三図、文政大嘗祭四図、岩清水臨時祭二図、摺袴一図。
14. 有職雛
男25×女24 江戸後期
上巳の節供は雛祭りとも呼んで、雛を飾って子供の健やかな成長を祈る。その起源は上巳の祓いの人形とも言う。 形代(雛形)を祭壇に祀って、子供の成長を祈り、その前では子供たちが玩具で遊ぶ。形代が雛人形の祖形であり、玩具が雛道具の初源とみるに躊躇はない。男雛は臥蝶丸の小直衣に0霰の袴を着け、烏帽子が添う。 女雛は袿に緋袴とし釵子を挿し檜扇を持つ。江戸後期には宮廷の周辺で、有職に適った雛人形の調進が進められた。 衣紋道高倉家の監修の雛を高倉雛と呼ぶ。束帯雛、直衣雛、狩衣雛などである。
15. 貝合 雛道具
11×10×11 江戸時代
雛遊びの中心が雛道具を用いた遊びであった時代は決して短くも新しくもない。 贅を尽くした雛道具の数々がその有り様を今に伝える。 三つ葉葵紋を付した黒塗りの小形の八角貝桶一対には夥しい数の貝が納められる。 豆蜆と呼びたくなる蛤の内には正式を意識した彩絵が施される。
16. 文庫・硯箱 雛道具
7×10×4 明治時代
本作は鶴ヶ岡八幡の沃懸地籬菊螺鈿硯箱を手本にしたもので、工作は精巧を極める。
17. 御所人形・這子
体長10 江戸時代
唐子の這子。鼓と巾着を背中に結ぶ。
18. 毛作り人形 雛道具
6×6×11 江戸時代
「毛作り人形」とも「いと人形」とも呼ばれるもので、生糸を丹念に毛植した小鳥を鳥籠の止まり木に佇ませる。 鳥籠の底部は鍛鉄で造られ、網は細金を丁寧に亀甲に編む。雛道具の鳥籠は『源氏物語』の若紫の段を意識したものか。
19. 御所人形 鳥合
雛道具 高さ14
「弘化四(1847)未年三月 東本願寺徒 御門主拝領」の墨書を蓋裏にみる。
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