風俗博物館
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[年中行事]
月次公事屏風一双
正月「子の日松」
二月「列見」(れけん)
三月「曲水流觴」
四月「孟夏旬」
五月「献菖蒲」
六月「大祓」
七月「相撲節会」
八月「駒牽」
九月「虫狩」
十月「射場始いばはじめ」
十一月「五節舞」(ごせちまい)
十二月「追儺」

[宮廷文化のかたち]
[参考文献]
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平安京へ出かけよう
牛車で清水詣へ出かけよう
輿で鞍馬へ出かけよう
虫垂れぎぬ姿で出かけよう
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年中行事と宮廷文化のかたち

五月「献菖蒲」

紫宸殿の前庭に設えられた菖蒲御殿。

五日  端午競漕藥獵
同   節會菖蒲献上(菖蒲御殿)
同   騎射
同   因地打
不定  最勝講
同   賑給
同   着政
三十日 御懺法講

端午の節供

旧暦五月は悪月とされた。梅雨前の疫病流行の恐怖によろう。菖蒲や艾によって邪気を祓うが、古代に淵源する習俗を基底にもつ。

室礼として習慣化した薬玉も薬草による除災を願ってのもの。菖蒲葺、菖蒲枕、菖蒲酒、菖蒲湯も辟邪による。 端午の節供が男子の節供として定まるのは江戸時代。中世の菖蒲でつくった菖蒲兜を祖形として、檜細工の兜があらわれ、のち武者人形などが登場した。


* 31. 黄銅造具足香炉
  12×9×17 江戸中期〜明治時代
五月の床飾りであろうか。具足形の香炉。
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具足飾り
端午の節供は男子の節供とも呼ばれ、幟を立て甲冑を飾って、健やかな成長を祈念する。 端午の具足飾りには檜の薄板を兜形にした「檜兜」や同じく紙の梶葉の錣で飾った「梶兜」が知られる。 いずれも実用のものではない。ここでは実際の古作の兜と陣羽織をして「端午の兜飾り」とした。 角頭巾形八文字兜 共鉄で角頭巾形にして八文字を打出して金箔を押す。 眉庇には三条の皺と見上げ眉を刻む。黒漆塗、紫絲毛引威。
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32. 角頭巾形八文字兜 桃山〜江戸初期

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33. 本小札紫絲威陣羽織
  67×76 江戸時代
陣羽織は布帛製が通常ながら本作は甲冑の仕立てのように本小札を紫絲で威す。


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