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箱 迫
紙挟に始発する女子の懐中袋物は、江戸後期には実用とは乖離した箱迫に到達する。箱迫文化は現代の花嫁衣裳の胸元に、その残影を残すことになるが、御所周辺で確立をみた紙挟そして紙入が、いわば女官の手慰みとして、その趣味の発露として展開したとは別に、江戸での大流行は、専門職を登場させ、一種の威儀具のような贅沢品へと紙入を脱皮させた。
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146. 桜鯉文箱迫 17×10 江戸時代 緋羅紗地
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147. 御所車藤小禽文箱迫 17×9 江戸時代 白羅紗地
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148. 桜鷹文箱迫 15×8 江戸時代 茶天鵞地
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149. 杜若冠文箱迫 17×9 江戸末期
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150. 竹露文箱迫 17×9 江戸時代 黒天鵞地
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151. 萩蝶文箱迫 17×9.5 江戸末期 緋羅紗地
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152. 寄裂大巾着 21×17 江戸時代
白・萌葱・紺・赤の羅紗を寄せて巾着に仕立てる。
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守巾着
守巾着は箱迫と同趣の繍技をふるって飾り立てられる。子供の健やかな成長を願って用意される「お守り」の中で、守巾着は儀礼性をもつお守りとして発展した。しかしながら外の華麗な加飾とは別に内裂は白麻とするのが約束。
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153. 登鯉文守巾着 9×9.5 江戸時代
緋羅紗地、登竜門図
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154. 竹梅鶴亀文守巾着 9×9.5 江戸時代
水浅葱羅紗地
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155. 波鯉文守巾着 9×9.5 江戸時代
薄藍羅紗、瓢箪の根付けをもつ腰提守巾着。
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156. 桜花籠文守巾着 9×9.5 江戸時代
緋羅紗地
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風俗博物館
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